アロマ(精油)がエステで身体に吸収するしくみ/精油の作用

アロマ(精油)がエステで身体に吸収するしくみと作用

こんにちは、ボヌゥールの松本通子です。

「アロマ」と聞いて、どのようなイメージが湧きますか?
・いい香り
・リラックス
・何かに役にたちそう

といったように、何となくの良いイメージがあるのではないでしょうか♪
実は、アロマ(正式には精油またはエッセンシャルオイルといいます)には、いい香りだけでなく身体に吸収していくメカニズムがあります。
この優れた作用を、ボディトリートメントの時に利用します。サロンでは、精油の種類によって作用が異なりますので、お客様の状態やお悩みに合わせて調合いたします。

「塗るだけで効果があるの?」
という声が聞こえてきそうですね(笑)

本記事では、アロマがエステで身体に吸収していく仕組みと、精油の作用について解説していきます。

アロマ(精油・エッセンシャルオイル)がエステで身体に吸収するしくみ

精油はとても分子が小さく、皮膚になじみやすい親油性です。

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織でできており、通常は身体に不要なものが入らないようにバリア機能が働いています。

しかし!

精油はそのバリア機能を通過できるほど分子が小さいのです。
更に、浸透するのには、何とたったの40秒しかかかりません。

  1. 皮膚から毛細血管に入る
  2. そして太い血管に入り込む
  3. おおよそ20分で全身の細胞にいきわたる
  4. 身体の中に入りこんだ精油は、それぞれの精油が持つ作用を発揮する
  5. 尿で老廃物とともに排出される

皮膚から浸透して吸収し、全身をめぐることを
「経皮吸収」といいます。

私たちプロの世界で、とても有名な話なのですが、
「ラベンダー精油をオイルに混ぜて皮膚に塗布し5分後に採血したところ、血液からラベンダーの成分が検出された」
というデータもあります。

結局アロマはどんな効果があるの?

精油名 学名 作用について
イランイラン Cananga odorata 寝つきをよくすることが示唆されたという報告があります。リラックスタイムや睡眠前の芳香浴にも活用できます。
クラリセージ Salvia sclarea 幸福感をもたらす強壮作用が知られています。古くから女性の悩みをサポートする精油として、リラックス作用の高い精油として用いられてきました。
ジュニパーベリー Juniperus communis 発汗作用や浄化作用があるとされています。身体に余分な水分がある時などにおすすめの精油です。
スイートマージョラム Origanum majorana 身体を温める作用があるといわれています。冷えによるむくみが気になるときにもおすすめです。また、ストレスによって起こる免疫力の低下、心拍数・血圧の上昇が、香りを嗅いだあとに回復したという報告があります。
ティートリー Melaleuca alternifolia 背中のニキビが気になるかたにおすすめです。軽〜中程度のニキビ患者60名を対象に、ティートリー精油を希釈したジェルを1日2回45日間塗布したところ、ジェルのみの場合と比べて有意にニキビ数が減少しました。
引用:公益社団法人日本アロマ環境協会アロマテラピー検定公式テキスト
ネロリ Citrus x aurantium 香りを嗅ぐことで、ストレスで低下した皮膚温度が上昇したという報告があります。燃え尽き症候群や不安感が軽減したという報告もあります。意欲がわかないときや自信がもてないときにオススメです。
ローズオットー Rosa x damascena 香りで、唾液中の女性ホルモン(エストロゲン)濃度が有意に上昇したという報告があります。また、コラーゲン産生促進などの作用が示唆されたという報告もあります。女性特有の悩みにアプローチする精油です。